●漆用語

●青貝細工 (あおがいざいく)
薄貝を用いて、種々の模様を散りばめたもの。主に「切り抜き」、「打ち抜き」、「腐食」の3通りに分けられる。 切り抜きは堅木の板に薄貝を置いて、直線は小刀で、曲線は蓮華ノミを使って押し切ります。あるいは針先を使っても切れます。それくらい薄貝は薄いんです。打ち抜きの場合は模様の形に鏨(たがね)を作り、薄貝の上に当てて金槌で叩いて模様を打ち抜きます、腐食はまず、中塗研立面に糊漆、膠漆(にかわうるし)などで薄貝を付けて漆で模様を書いた後、上から稀塩酸を塗布して模様以外を腐食させます。複雑な曲線や輪郭を用いる模様は、草書体の文字といった表現に腐食は適していると思われます。いずれの方法でも模様の形に薄貝をつけた後は、蝋色漆を塗って研ぎだし、蝋色仕上げにします。

青貝螺鈿魚袋柄打刀拵(謙光斎一知一作金具)
●青貝微塵塗 (あおがいみじんぬり)
貝殻を用いた変わり塗りの一つです。中塗り研立に蝋瀬漆を塗り、その上に鮑貝(あわびがい)を均等な大きさに砕いた微塵貝を粉筒で蒔きます。乾燥後に蝋色漆を1、2回塗り、炭で研ぎ出して蝋仕上げをします。

青貝微塵塗刻鞘大小拵
●赤具足(あかぐそく)
全体を赤漆で塗り、赤糸または赤革で威(おど)した具足。
●秋月(あきづき)
印籠の一種です。秋月長門守の屋敷から作り出されたことから、その名をとってこう呼ばれているようです。牛の革に黒漆を塗った印籠で長門印籠の異名です。
●浅沓・浅履(あさぐつ)
公卿、殿上人などが履いた浅い靴(沓・くつと読みます)。その多くは桐の木をくりぬいて作られ外側を黒漆で塗っていました。稀に牛革で作られた物ももあったそうです。内部は布張りになっています。
●芦哺蒔絵鞍・鐙(あしほまきえくら・あぶみ)
桃山時代の鞍と鐙(乗馬時に足を置く所)。狩野永徳による下絵による下絵には秀吉の署名と花押しがあります。由緒正しく貴重な資料となっています。黒漆の上から錆あげ高蒔絵で、芦の茎と葉は金鈿、白露は銀象嵌であり、豪壮な金高蒔絵になっています。
●沃懸地(いかけじ)→ 金地
●石目(いしめ)
漆塗面に蝋色炭の炭粉や青銅粉を蒔いたときに生じる、収縮して出るヒビや斑点のことを言います。石目をあらわした変塗に炭粉石目塗や青銅塗りがあります。刀の鞘の加飾にもよく見られ、「いさり」とも呼ばれます。
●色漆(いろうるし)
漆に種々の鉱物性の絵具を混ぜて着色したものです。混ぜ込む絵具により色が変わり、色鮮やかで様々な模様を生み出します。松煙や鉄粉による黒漆、朱(硫化第二水銀)による朱漆、石黄による黄漆等があります。これらの彩漆は古くから知られていましたが、その他の色は漆の特殊な性質のために絵具を入れても化学反応を起こしてしまい、色が消えてしまうため色数が限定されていたようです。特に漆による白色の定着は困難とされていましたが、明治以後に白漆が発明され、幅の広い中間職や鮮明な原色も得られるようになりました。
昔は「色漆」ではなく「彩漆」と書いていたそうです。
●印籠蒔絵(いんろうまきえ)
印籠に施された蒔絵をさします。印籠は腰に下げる薬入れの小型容器で、江戸中期頃から武士の装身具の1つとして流行しました。それにともない華美で豪壮かつ精密な蒔絵を施した印籠が盛んに作られ、印籠蒔絵は技術偏重に傾いた江戸時代の漆芸の象徴となりました。印籠蒔絵を専門とするものも現れ、梶川家や山田常嘉一派などが良く知られているようです。今日では印籠蒔絵は世界的にも広く評価されています。
●薄貝(うすがい)
漆芸に使用する貝殻は荒砥やグラインダーなどで磨り減らして、適当な厚さにします。普通は100枚ほど重ねた厚さが8.25mm(二分五厘)のもを薄貝といいます。普通の螺鈿に用いる物は100枚で132mm(四寸)程度です。
●薄塵地(うすちりじ)
漆地の表面に金粉を薄く蒔き散らし、漆固めをしてみがき上げたものです。細太刀、野太刀の鞘などに用います。
●空穂・靫(うつぼ)
矢をいれる円柱型の筒です。雨湿炎乾に備えて矢全体を納める細長い筒で、下方表面に矢を出入させる窓を設け、間塞(まふたぎ)と呼ぶふたをつけます。竹製、漆塗りを普通としますが、上に毛皮や鳥毛、布帛(ふはく)の類をはったものもあります。近世では大名行列の威儀を示すのに用いられ、張抜(はりぬき)で黒漆塗りの装飾的なものが多くなりました。
●海老鞘巻(えびさやまき)
赤・朱漆塗で海老の殻のような刻み目がつけられた腰刀をこう呼びます。中でも鞘尻を反らせて金具に犬まねきの革緒を通したものが室町後期に流行したと伝えられています。
●変塗(かわりぬり)
上塗りにおいて花塗、蝋色塗、透明塗以外の、色々な材料を用いた変わった塗り方をしたものです。江戸時代に刀の鞘の塗り方として発展した所から「鞘塗」とも呼ばれています。その種類は数百種類以上ありますが、錆漆を基本とするもの、絞漆を基本としたもの、卵殻や貝殻、金貝を利用するもの、植物の種、実、葉などを利用するもの、花漆を利用するもの、研出しによるもの、粉蒔きをするものなどに分けられます。

朱茶変り塗鞘安親金具打刀拵
●乾漆粉(かんしつこ)
色漆をガラス板に塗って乾燥させ、それをガラス板から剥ぎ取って乳鉢や薬研でひき潰し粉上にしたものです。元の彩漆によって朱色、緑色、黄色、黒色などの色があり、蒔絵のほか、石地塗などの変塗に使われます。 現在では「かんしつこ」と基本的に読みますが、以前は「かんしつふん」と呼ばれていたと聞きます。
●木粉(きこ)
刻苧を作る際に混ぜこむ木の屑のことを言い、挽物の際に生ずる木粉で樫の木粉が良いとされています。あるいは輪島などではそれを炒ったものが使われたりするそうです。 天平時代には、シキミの葉と皮を乾燥して粉砕した抹香が乾漆に使われ、今でも乾漆製造に使われています。
●素地(きじ)
漆器の形をなす器胎を素地という。素地の材料としては、古くから木材や竹が最も多く用いられています。これはごく身近にあって安価で手に入りやすく、加工が簡単ですので下地や漆液のノリも良いからです。木材の素地はさらに工作方法によって板物素地(指物)、曲物素地、挽物素地、刳物(くりもの)素地に分けられます。竹材は素皮を剥いで、ひご状にして編んだ物で藍胎(らんたい)と呼ばれ、特にビルマやタイで重宝されているようです。木材や竹のほかには木型に紙を張り重ねた紙胎(一閑張)、牛や猪の皮を用いた木型によって成形した漆皮や、麻布を原型に貼り付けて型を抜いた乾漆、金属を用いた金胎、素焼の焼き物を素地とした陶胎、木粉と漆を混ぜて型に縫った錬物、あるいは合成樹脂の素地などがある。
●金地(きんじ)
地蒔の一種で、漆を塗って乾かないうちに金銀の鑢粉(やすりふん)を一面、あるいは一部分に念入りに蒔きつけ、その上から漆を塗って磨きだしたものです。金粉を蒔き詰めた地蒔きで、惜しみなく金を降り注いだと言う意味からか平安時代には「沃懸地」と呼ばれたそうです。最初は荒い鑢粉でしたが時代の流れにあわせ、倹約され細かくなり、厚みも薄くなっていきました。近年では沃懸地は金背になると粉溜地、粉地とも呼ばれさらに、金沃懸地は特に金地、金溜地とも呼ばれます。黒漆はまったく見えなくなり、豪華で金属的な質感が特徴です。
技法としてはで、中尊寺金色堂巻柱がその例として知られています。鎌倉時代にはその強烈な輝きが好まれて盛んに用いられ、室町時代には浴掛地とも書いたそうです。
ちなみに沃懸は「注ぎかける」という意味で、器物のふちなどに金を巻きつけることも沃懸と言うそうです。そのため別名「沃懸地」とも呼ばれます。

沃懸地螺鈿太刀拵え
●黒漆(くろうるし)
黒色の漆のことをいいます。錆びの入っていない鉄粉と水酸鉄、酢酸鉄などの鉄材を原料漆液に対して1、2%いれます。 以前は鉄粉の変わりに鉄漿(おはぐろ)や油煙、松煙、漆煙を用いたいた。
黒蝋色漆は黒漆の中でも最高級のもので、透漆の蝋色漆です。主に黒色研磨の仕上げに蝋色塗料として使用します。また現在では蝋色を呂色と書く場合が多いようです。

黒蝋色漆鞘藩間図鍔大小拵
●黒蝋色漆(くろろいろうるし)→ 黒漆
●刻苧綿(こくそわた)
機織の際に生ずる繊維のチリを集めたもので、木粉とともに織り合わせて刻苧の原料とされています。また、刻苧綿の代わりに麻布紙を細切りにして、繊維を解いた布粉や、麻布紙を細かく切って湖漆混合したものなども用いられます。
●錆漆(さびうるし)
生漆に砥の粉を水で練って粘土状にした物を混ぜたものをいいます。ただ単に錆と呼ぶこともあります。漆下地に使うときは錆地(錆下地)と呼ばれます。錆漆はまた松皮塗りや桜皮塗りなどの様々な変塗や錆上高蒔絵、錆絵にも使用されます。
●錆地(さびじ)<錆下地(さびしたじ)>
砥の粉約40%と、生漆約60%をを混ぜて作るものです。刀の鞘は基本的に下地はこの錆地を用います。塗る厚みがハガキ1枚分くらい必要なため、鞘師は角(つの)どころを鞘の本体よりハガキ一枚分くらい高くなるように据えておく必要があります。 何故、鞘にこの錆地が必要かというと、直接漆を塗ってしまった場合に木地が見えてしまうからです。また塗りの平肉を整えるためにも絶対に必要な作業となります。また厚く塗りすぎると時代が経つにつれて、厚い箇所にヒビが入ってしまう恐れがあるためです。
●鮫皮塗(さめかわぬり)
鮫皮を用いた変塗で、多くの場合は鞘に使用されました。また、表面が滑り止めとなるため短刀などの柄部に使われる場合もあります。朴材素地に餅糊で牛皮の「あまはだ皮」を接着し、その上から餅糊か糊漆を使って鮫皮を接着します。十分乾燥させた後に、上から鮫皮の粒をを覆ってしまうまで錆びを十分につけます。砥石で粒状模様を研ぎだして摺漆をして角粉で磨き上げます。または、錆び研ぎの後に黒漆を塗ってから問いで磨くと言う方法もあります。

金打出霰鮫鞘打刀拵
●鞘塗(さやぬり)
変塗のことを鞘塗りともいいます。戦国時代を経て泰平の世になるにつれて、刀は武器としてはもちろんその美しさを競い合い、やがて鞘や柄、鍔などに華美な装飾を施すようになっていきます。そういった中多くの鞘塗師の手によって数百種にもおよぬ鞘塗(変塗)を生み出していきます。これにより漆塗の技術はすばらしいスピードで進歩しました。しかし、明治に廃刀令がでると見る間に鞘塗りは衰退してしまいます。漆の技術自体は受け継がれていく中で消え行くのが忍びなく、そういったことからも当鍛錬所においては切り出しを始めとし、他の多くの物を変塗をもちいて製作にあたっています。
●鞘塗師(さやぬりし)
江戸時代に刀の鞘への漆による装飾を専門とした漆職人です。各藩に専属の鞘塗師がおり、藩や地方により独特の変塗を生み出していきました。 現在では鞘塗専門でやって見える、漆職人さんがいると言う話はあまり聞きません。当鍛錬所も漆による作品製作はしていますが、鞘塗りに関しては他の漆職人さんに出している状態です。先々は手元で鞘塗まで出きるようになればと思います。
●地蒔(じまき)
蒔絵で図様を書くときに、主文様に対して背景となる部分のことを地と言います。地を黒漆のまま残したものは地黒といいます。これに対して地に粉を蒔いたものは地蒔と言います。おもな地巻には金地、平目地、梨地があります。
●摺漆(すりうるし)
生漆を脱脂綿やコットン、布に染み込ませて薄く漆の面に擦り付けます。その後、和紙や濾殻(こしがら)で拭う方法です。木固めとしたり、花漆の上塗りの前にやっておくことによって上塗りの付きを良くします。また、蝋色漆で胴擦りの後にすることによって漆に光沢が出ます何回も磨いているうちに漆の表面に付着したホコリなどは取ることが出来ますが、技術的に未熟な方だと、研ぎ跡が残り仕上がりが美しくならない場合があります。
●胴摺り(どうずり)
蝋色漆をする時に使われる技法で、炭を粉末にした炭粉を水に、あるいは砥粉を植物油に混ぜて研磨税として磨くことを言います。炭粉は砥粉より手間がかかる分、仕上がりは良いのではないかと思います。
●梨地(なしじ)
地蒔の一種で、漆を塗った上から金銀の梨地粉を蒔き、その上に梨地漆を塗って粉を覆い、粉を研ぎださないで漆を通して見えるようにするものです。仕上げの研ぎは粉が露出しない程度に行います。その点、粉を表面に研出す平目地とは違うものです。 梨の肌に似た漢字なので梨地の名があり、鎌倉時代に生まれた技法です。桃山時代には模様中に梨地を応用した絵梨地が流行し、江戸時代には梨地が完成して梨地粉の蒔き方にも色々な工夫が行われ、玉梨地。鹿の子梨地、刑部梨地、叢梨地、詰梨地、霧梨地、雲梨地などの名称ができました。時代が新しくなるほど梨地粉の製造が巧妙になって薄くなるので、梨地の厚さが器物の古さの一つの手がかりとなり、厚ければ必ず古く、薄ければ時代は近年に近いといえるでしょう。

金梨子地桐紋蒔絵鞘小さ刀拵
●蒔絵(まきえ)
漆工芸の加飾法の中でも代表的なもので、漆で模様を描いで漆の乾かないうちに、上から金銀錫粉や色漆を蒔きつけて模様を表す技法です。 用いられる粉の種類から「消粉蒔絵」「平極蒔絵」「本蒔絵(丸粉蒔絵)」に分類されます。さらに工程の上では「平蒔絵」「研出蒔絵」「高蒔絵」に分類されます。これらの技法が複合して施されたり、螺鈿、平文、切金、色漆などが併用されたりします。さらに漆の技法を地蒔に応用した物に、平塵、沃懸地、平目地、梨地があります。 刀の鞘などに多く用いられ、古くは中国において紀元前403年〜紀元前221年の戦国時代にすでに漆工芸品に蒔絵の技法が見られます。日本では、正倉院の「金銀鈿荘唐太刀」の鞘に施された末金婁(まっきんる)と称されている技法が、今日の蒔絵の技法です。

黒蝋色塗竹蒔絵鞘十二支金具打刀拵
●蒔貝(まきがい)
螺鈿の一種で、貝を細かく砕いて細粉ないし細片にしたものを漆器に蒔きつけたものを言います。 刀の鞘によく用いられ蒔絵にも併用されます。貝粉が特に細かい物は微塵貝といいます。
●焼付け法(やきつけほう)
摂氏百度から百二十度以上という高温で漆を金属面に固着させる方法です。高温厚下方を応用したもので、昔から鎧、兜、馬具、刀剣、小道具などに漆を固着させるの時に用いられた方法です。この方法を用いると、固着力が非常に強力かつ堅牢となり透明で変色が無く漆特有の臭気も残りません。また錆びを防ぐ有効な手段でもあり、鍛錬所の切り出し小刀やナイフは全てこの方法を用いて製作されています。
●螺鈿(らでん)
<作品>切り出し小刀の「螺鈿漆変り塗り」に用いられているものです。貝殻を平らに磨いた後、好きな形に切り抜いて貼り付けた装飾です。「螺」は会を意味し、「鈿」はちりばめるという意味があります。一般的には厚い貝を用いたものを螺鈿とし、薄貝を用いたものは青貝塗としています。螺鈿に用いられる貝の種類としては夜光貝、蝶貝、孔雀貝、淡貝などがあります。これを砥石などですり減らして使っています。 螺鈿は貝をはめ込む工程の違いにより「埋め込み法」、「押し込み法」、「掘り込み法」の3種類があります。 「埋め込み法」は貝を漆で素地に接着させて、貝が埋まるまで漆下地と上塗りを繰り返して重ね塗りをしていき最後に、砥石やヤスリで研ぎだして仕上げるものです。 「押し込み法」は貝を裏返しの図案紙に仮付けした後に、硬めに調合された漆の下地面にそれを押し込むようにして接着。その後乾燥させて、紙を取り研ぎこんで漆塗りで仕上げるものです。 「埋め込み法」はあらかじめ、貝の厚さにあわせて描きたい模様の形に掘り込んでおき、そこに貝を詰め込んでいく方法です。 鍛錬所の漆作品の多くは「埋め込み法」を用いています。

金梨子地水玉螺鈿鞘打刀拵
●卵殻塗(らんかくぬり)
卵殻を用いる変塗の一種です。漆では純白は出せないために、こうやって卵の殻でより白く加飾します。 全面に蒔く場合は、まずつきたてのお餅に渋を混ぜた海苔を素地に塗ります。卵の表面の斑点を取り除いた後中の薄皮を取って洗っておおきます。その後、内側へ弁柄漆を塗って表裏を判り易くして置く。卵殻を適当な大きさに割って表面に付け、叩いてヒビを作りながら繋ぎあわせていきます。糊が乾いたらヒビの隙間に蝋色漆を塗りこんで、と石と炭でといた研いだ後、油砥の粉で胴擦りして摺り漆、角粉で磨き上げます。 部分的に施す場合は2通りあります。 1つは全面に卵殻を施した後模様の部分にのみ漆を塗り、乾燥させた後に弱い酸をつけてあげると乱獲自体は腐食して落ち、模様の部分だけが残ります。その後水洗いをして漆を塗って研ぎ抱いた後蝋色仕上げにします。 もう1つは、一度和紙に卵殻を張ってヒビを作っておき、模様以外の部分を落とし、漆器面に付けてある和紙を取り除きヒビに錆をつけて全面の場合と同様に仕上げます。 器物の場合は多くが鶉の卵が使われています。大きな場合には鶏卵を使うこともあるようです。
●蝋色塗(ろいろぬり)
蝋色塗は塗りの種類の一つで、油分を含まない蝋色漆を塗り、乾燥させた状態で表面を炭で研ぎ出します。その上から胴摺りをして摺漆、磨きという工程を何度か繰り返し、光沢がでるまで磨き上たものです。 蝋色漆で仕上げた器は多くの場合蒔絵や螺鈿などの加飾が施されます。刀の鞘のでは黒漆を用いた物が多くあります。複雑な工程を重ねますが、その塗り肌と強度は非常に高いものに仕上がります。
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